映画について（2）

前編・デジモンハリケーン上陸!!／後編・超絶進化!!黄金のデジメンタル」ではまず、

作画の点で言うと、更に酷くなった。

前回は、まあこういうのもありと言えばありだったのだが、今回はもう個性とかいう

レベルを通り越して、汚い。

客のことを全く考えていない。

Wikipediaの記事では、この映画では、特別な塗り方をしたのだということだが、

それが良いほうには全然働いてない。

やっぱり予算が少なかったのか？しかも、監督は細田守氏ではないというのに。

前の映画との整合性を優先したのか。

そして、重要な内容に関してだが、後でデジモン映画の解説本を読むと、

欧米の映画によく見られる、ロードムービーというものを意識して作った作品

とのことである。

本当のロードムービーというのを見たことがないのでよくわからないのだが、

本作ではダラダラと話が展開していく。

しかも、登場人物がなかなか揃わない。

非常にテンポが悪く、見ていてイライラする。

ラストの最終決戦に至るまでに戦闘シーンはあったのだが、進化シーンの挿入歌

が全く流れない記憶違いでした。

でも流れたのはアーマー進化なのにbrave heart。なんで？

かっこいい進化シーンの音楽を、映画館の大音量で聞きたかったのだが、

それは叶わなかった。

酷い。

監督はロードムービーとやらを作るのもいいが、デジモンの進化のかっこよさ

を大切にして欲しかった。

というか、企画段階でこの点を外してしまったのは、全くもって酷い。

そして、ラストの最終決戦。

これもまた、非常にテンポが悪い。

はっきりとは覚えていないのだが、なんだか敵をいたぶるような戦い方で

（逆、いたぶられていたのは味方のデジモンたちのほう）、もうやめてくれ

と叫びたくなるような内容であった。

しかも、前作からの続投組に関しては、アーマー進化をしていない。

通常進化体のほうが人気があるからなのかもしれないが、

ここでもアーマー進化”外し”である。

まだテレビ版の第1クールが終わったばかりというのに・・・。

結局この戦いはサブタイトル通りの黄金のデジメンタルの力で集結する。

余談であるが、この黄金のデジメンタル、TV版でも重要なアイテムとなることである。

この映画だけの特別なアイテムではなかったのか。やっぱり酷い。

  

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