「デジモンアドベンチャー02」の問題点(3)- ラスト
ラスト、ベリアルヴァンデモンを倒した後、世界中の人々がパートナーデジモンを
もつようになるというトンデモ展開となる。
そして、この後がまた酷い。
話は突然25年後に飛び、大人になった選ばれし子どもたちとその子どもたちが登場
する。
更に、前作と今作のナレーションの声の主が、大人になった選ばれし子どもたちの
うちの一人であったことが判明する。
どこの「スタンド・バイ・ミー」やねん。
このときは知らなかったが、後に「スタンド・バイ・ミー」のビデオを見て気が
ついた。
そして放送当時のどこかの感想サイトでは、「小学生がオッサンになるところは
見たくない」と書かれていた。
そのとおりだと思う。
子どもたちが主役の話だったはずなのに・・・。
そして、その人物が書いた話が今作と前作の内容であるという、なにそれと叫びたく
なるような話である。
そして極めつけが、前作と本作の監督、角銅博之氏が執筆した小説
「デジモンアドベンチャー」のあとがきによれば、
「選ばれし子どもたちのうちの1人が子供時代を振り返って書いた話が
『デジモンアドベンチャー』です」
と、前作のアフレコが始まる前に声優陣には言ってあった、とのことである。
だが、本作の迷走ぶりを見ていると、ほんとにそう言ったのかと疑問に思って
しまう。
ただの後付設定ではないかと。
もしこのことが事実であったとすれば、もう夢も希望をありゃしない。
子供向けのアニメの内容が、実は大人のノスタルジーであったということになる。
前作の最終回は微塵もそんなこと言ってなかったのに・・・。
本作がこんなになってしまった原因は、前作のシリーズ構成であった西園悟氏
が抜けたことにあるのではないかと思っている。
「デジモンアドベンチャー02」の再アニメ化署名にご協力下さい。