「デジモンアドベンチャー02」キャラクターに関する問題点

この記事も17年前に私が書いた文章。キャラクターに関する問題点です。

本宮大輔

中盤までは前作になかった“恋愛問題”というのがあって、ヒカリに好意を持つ大輔

が描かれていて良かったが、肝心のヒカリはタケルとの話が多く、

後半に大輔とヒカリの話がなかったのは残念。

正義感の強さは太一以上で、これに関しては問題ない。

＜大輔の恋愛問題とは？＞

大輔は、第1話からタケルがヒカリと仲がよさそうに話しているのを見て嫉妬

をしているシーンがあった。

そしてその後も序盤はこのようなシーンが多かった。

だがこの序盤の大輔の行動もタケル・ヒカリばかリを描くスタッフによって

中盤以降少なくなっていった。これは先ほどの太一、ヤマト、空たちとは反対に

視聴者の第1作での理想を裏切って、大輔がヒカリを助けるために何かをする

という話がほしかった。

このほうが絵になる。

あまりにも視聴者のタケルヒカリ願望が強かったのでこのようになったのだろう。

このような話はドラマCDでやればいい。

視聴者の意見も聞いてほしいが、ポリシーはポリシーとして持っておいてほしい。

井ノ上京

全体的にキャラクターの掘り下げが少ない。

慌てもので戦いが嫌であるという性格は良かったが、それ以上何もない。

中盤辺りで、成長がストップしている。

機械いじりが好きという設定も生かされていない。

火田伊織

伊織も京と同じで、全体的にキャラクターの掘り下げが少ない。

中盤で賢は絶対に許す事ができないと言っていたのだから、賢の事を見直す話

がほしかった。

45話でやっとそのようなシーンがあったが、できれば中盤であれば良かった。

それに嘘を許せないと16話で言っていたのだから、この性格を中盤以降発展させ

描くべきであった。

また、終盤に伊織の父が及川と友達であったという設定は良かったが、

展開の始まりが遅く、それに加えて、ここに伊織の祖父が関わったのは良くない。

伊織の祖父がデジモンについて知っていたといわれるとデジタルワールド

の神秘性がなくなる。

伊織の父の話は序盤にあれば良かった。

高石タケル

3年前の冒険にも参加という事からか、大輔、京、伊織よりも物事を正確に

見すぎている。

ヒカリとともに2人で話を進めていて、ここに新メンバーが加わる余地がない。

ジョグレス進化の時も、1人で伊織をリード。

これでは太一たち旧選ばれし子どもと同じ位置にいる。

もっと成長を入れるべきだった。

それに、バスケとバレンタインデーに女の子にたくさんチョコをもらうといった設定は

どうした！

あー、もったいない。

八神ヒカリ

ヒカリもタケルと同様、物事を正確に見すぎている。

また、上で書いたように大輔とのやりとりもほとんどない。

また、ヒカリの持つ不思議な力を説明できていないのも問題。

太一とのやりとりもなかった。

前作で太一とヒカリは兄妹というより親子のような関係だった。

続編では兄妹としての太一とヒカリがあれば良かった。

一乗寺賢

賢は序盤、デジモンカイザーとして敵であっただけに、後半は過去の反省

がメインとなった。

だがあまりにも反省に重きを置きすぎたので、暗い話ばかりとなってしまった。

しかもブイモン・スティングモンのジョグレス進化で大輔との話が多く、

他のキャラクターとの話がなくなって全体の展開に悪影響を及ぼしている。

<番外>

ゲンナイさん

終盤以降に出てきたうえに、若返った理由もなにもなかった。

ゲンナイさーん、3年間ナにやってたのー。

スタッフよ、ちゃんと描け。

 

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